はて?

 私の様にのんびりと歩いていますと、何かと気になるものが見つかります。今日は先日のお散歩で見つけた「はて?」な物をいくつかご紹介します。




 まずは、勾当台公園で見つけたこれなのですが・・・
1、誰のコレクション?
4月勾当台公園-04_10_2020-020 (1024x768).jpg
 神様への捧げもののような…
 ちょっと不自然にモノが集まっていました。

 たぶん、これは子供たちが遊んだ跡なのでしょうね。
 私自身も覚えがあるのですが、小さな子供って、モノを集めるのが好きですよね。たぶん、誰かが最初に松ぼっくりか何かをこの岩の上に置いて、次に別の誰かが小石を加えて、そうすると、僕も私もってみんなが持ち寄ってこの様な山になる、というやつです。

 どれどれ、子供たちはどんなモノに興味をもったのかな?
4月勾当台公園-04_10_2020-022 (1024x768).jpg
 意外に枯れ枝や小石が多いですね。身近に簡単に見つかるものだからかな? 小さめの松ぼっくりは、この公園のアカマツのものかな。細長い松ぼっくりはアカエゾマツのものでしょうね。


 で、これって、何か分かります?
4月勾当台公園-04_10_2020-013 (1024x768).jpg4月勾当台公園-04_10_2020-016 (1024x768).jpg
 ちょっと不思議なモノですよね。でも、この時期身近でよく見かける物の一部なのですが…
 子供たちも、その形や質感に興味を抱いたのじゃないかな。これの正体は何なのでしょう?

 これ、クイズにしましょう。少し考えてみてください。答えはこの記事の最後に書きます。

 子供たちはこれを見てどんなことを想像したのだろう? 誰かの食べかす? 宇宙人のバッジ? お花の化石? 話を聞いてみたかったな。
 



2、こんなものも食べるの?
 勾当台公園前交差点へ向かっていましたら、カラスが二羽、しきりに地面をつついていました。何を食べているんだろう、と思いながら注視していましたら、くちばしの先が黄色い事に気付きました。
 「ん~?」
 「もしかして、タンポポの花を食っているのかあ?」
 あわててカメラを取り出して向けたのですが・・・
T4月勾当台公園-04_10_2020-023.JPG
 気配を悟られたのでしょうね、逃げられてしまいました。右端の1羽は、こちらに背を向けて、まさに今飛び立とうとしているところです。

 こうして慌てて撮った1枚は遠すぎて、拡大しても咥えた物は判然としませんでした。ポケットカメラの限界です。
部分拡大4月勾当台公園-04_10_2020-023.JPG
 でも、カラスがつついていた辺りを見てみますと、
4月勾当台公園-04_10_2020-024 (1024x768).jpg4月勾当台公園-04_10_2020-026 (1024x768).jpg
花びらをむしられたタンポポがありました。
 やはり、タンポポの花を食べていたのですね。

 さて、それではなんでこれが私の興味を引いたか、なのですが、、、
 まずは、こんな物を啄まなくとも、街中にはもっと栄養価の高いものが沢山あるだろうに、というのが一点。確かカラスは黄色い色が見えにくかったんじゃなかったけ、という疑問が二点目でした。

 この二つの疑問が頭から離れず、買い物を済ませた帰り道、歩きながらいろいろ考えてみました。もしかして、と気づいたのは、家に帰って撮った写真を整理している時でした。撮った写真を見ていて、昔のある記憶が頭に浮かんだからです。

 私がカメラを手にしたのは中学生の時でした。その時分は、父のレンジファインダーのライカモドキカメラを略奪して使っていました(笑)。と、いっても、フィルムを買うお金をなかなか工面できませんでしたので、月に1,2本くらいしか撮影できませんでした。また、この頃はまだ現像を父にしてもらっていました。
 で、ある時、私が撮影した花の写真を紙焼きした父が、私に教えてくれました。
 「この写真、花が白くぼうっとボケているだろう。こういう写真の時はUVフィルターを着けた方がくっきり撮れるんだぞ」
と。
 この理由が分かるようになったのは大学に入ってからでした。
 で、この記憶がよみがえって来て、はっと気づいたのです。

 話がだいぶ遠回りしていますね。要は、紫外線にまつわる話なのです。複数の事柄が絡みますので、以下に要点のみを簡潔に記します。
 ①:昔の写真用フィルムは、紫外線領域の光に強い感度があった。なので、紫外線を反射している物を撮る時はUVフィルターかスカイライトフィルターを着けないと白ボケしてしまった。
 (今もそういうものが多いのですが、当時のレンズは紫外線の屈折率に対応していませんでした。つまり、紫外線領域における「色収差」があったのです)
 (現在は、レンズのコーティングで紫外線をある程度カットしていますし、撮像素子そのものにも紫外線をカットする働きを持たせているものもあります。また、画像信号処理系でもローパス・フィルター(LPF)を使っているものがあります。なので、この様な気遣いはほぼ不要となりました)

 ②:虫媒花は、花粉を媒介してくれる虫たちを引き寄せるために部分的、或いは花全体が紫外線を強く反射する。
 ③:カラスは4色型色覚で、紫外線を知覚している。


 と、いうことで、カラスは食べるためにタンポポの花を摘まんでいたのではないのかもしれないのです。紫外線を認識できるカラスは、紫外線を強く反射して光って見える(実際にどのように見えているのかは、カラスでないので分かりませんが)タンポポの花に興味を惹かれて摘まんでいたのではないでしょうか。



3、こんな所にこんな花が!
 私の散歩道には、
 「あれまあ、こんな所にこんな花が」
という、場違いな花が咲く所がいくつかあります。この日もその内の一ヶ所でこんな花が咲いているのに気づきました。
 これです。
4月細横丁-04_07_2020-048 (1024x768).jpg4月細横丁-04_07_2020-055 (1024x768).jpg
 これはバラ科の落葉高木のカリンの花です。
 カリンは庭木ではよくあるのですが、この様に街路樹で使われることはまずありません。理由は簡単で、この木は大木になり、かつまた大きく硬い果実が出来るからです。そして、その果実が落ちて、下を通る人の頭を直撃したら大事になるからです。
   ・昨年夏、この木に生った果実
7月細横丁・北一番丁-07_31_2019-039.JPG
 昔、私の実家にもカリンの木があったのですが、この果実が木から落ちる時はとても大きな音がしました。時には下木の枝を折るほどでした。

 で、何でこのカリンの木がここに植わっているのか、という疑問が沸き起こるわけです。この様な問題が有る訳ですので、市の公園課の人が植えたものではないのでしょうね、きっと。
 たぶん、これは”ゲリラ植栽”ではないのかなと、私は思っているのです。鉢植えしていた人が、大きくなりすぎたのでここに持って来て植え直したとか…

 この様な例はほかにも在りまして、
3月北四番丁通・勾当台通-03_10_2015-076 (1024x576).jpg
これはマグノリアの根元に植えられたユズの木です。近くに鉢植えの五葉松も置かれていますので、間違いなく”ゲリラ植栽”でしょう。
 通る人の目を楽しませてくれはしますが、、、一応、歩道は公共の場なのですが…

 以下は、公に植えられた物の様なのですが、街路樹としては珍しい木です。いずれも東二番丁通の物です。
   ・ロウバイ
3月二番丁通・三越前-03_01_2019-002 (1024x768).jpg2月二番丁通-02_27_2016-066 (1024x576).jpg3月東二番丁通-03_23_2018-021 (1024x768).jpg
   ・トサミズキ
3月東二番丁通・三越前-03_22_2019-098 (1024x768).jpg
 こうした「庭木」は、マメな剪定等の手入れが欠かせないのですが、このように路傍に植えられたのではそれもままになりません。なので、樹勢も、姿形もよくありませんね。








*1、の答え
 これはツバキ類(ヤブツバキの園芸品種、この写真の物はたぶんリンゴツバキではないかと思います)の果実の果皮です。

 ツバキ類は早咲きのものと遅咲きのものがあって、早咲きは11月~1月が花期、遅咲きは3,4月が花期です。ここ、勾当台公園の椿は、後者の遅咲きのものでして、今が花期の真っただ中です。
 ツバキ類は、花が終わった後、6月頃に結実します。
   ・結実したてのツバキの果実
6月北山資福寺-06_23_2015-092 (1024x683).jpg
 初めはこの写真の様に、青い小さなリンゴのような姿なのですが、やがて下の写真の様に色付き、ますますリンゴの様になってきます。7月頃です。
   ・色付いたツバキの果実
7月勾当台通-07_09_2015-058 (1024x683).jpg
 10月頃、この果実の果皮は艶が無くなり、3もしくは4裂して種子がむき出しになります。
   ・むき出しになった種子
10月勾当台公園-10_13_2016-112 (1024x683).jpg10月二番丁通・定禅寺-10_19_2014-015 (1024x576).jpg
 果実の中の種子は、3個が標準ですが、2個や4個の時もあります。

 このむき出しになった種子は、冬の間に順次こぼれ落ち、
   ・地面に落ちたツバキの種子
10月二番丁通・定禅寺-10_19_2014-021 (1024x576).jpg
 木には開いた果皮が残ります。
   ・ツバキの木に残った果皮
10月二番丁通・定禅寺-10_19_2014-009 (1024x576).jpg
 こうして残った果皮も、やがて次の花が盛りとなる4月頃にはほとんどが地上に落ちることとなり、子供たちのおもちゃになる、という事なのです。

<4月17日追記>*注)
 ツバキやサザンカなど、冬咲く木の花については、過去の記事があります。以下を参照してみてください。
「冬咲く花(木本編)」
 木の実については、
「木の実・草の実(その3)」

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この記事へのコメント

2020年04月16日 17:06
恥ずかしいですが、椿も本物を見たことがないかも。。です。
椿の実も色づく実も初めてです。

道南なら松前にはツバキ園があるそうなので、
函館近くならあるでしょう。けど北国育ちですから
実も知りませんでした( ;∀;)

木には開いた果皮が やがて子供のおもちゃに。。
もう1度子供に戻りたいくらい!の驚きでした!!
2020年04月17日 08:38
みなとさん、おはようございます。

 無理からぬことと思います。ツバキは照葉樹でして、元々が温暖な地の植物です。なので、気仙沼付近が自生の北限になります。札幌や函館では庭植えしている方もいるようにお聞きしているのですが、私は青森以北では見たことがありません。
 ご参考までに、ツバキなどについて私が書いた過去の記事へのリンクを、本文末尾に追記してみましたので、よろしければ参照してみてください。
ボタン
2020年04月19日 18:03
初めまして。ネット検索でこちらの「『夢酔独言』から拾い上げる武士の生活(最終回)」の記事に辿り着きました。ついでながら、この最新記事を拝見させていただきまして、積年の謎が解けましたので一言御礼を申し上げます。どうもありがとうございました。ツバキの果皮というのは全くの盲点でした!
2020年04月20日 08:46
ボタンさん、おはようございます。

 お礼など、とんでもございません。ご覧の様に、私のブログの記事は身近なモノばかりを採り上げた陳腐な内容です。もしこうしたモノにも興味をお持ちでしたら、今後もご覧いただければ幸いです。
 コメントありがとうございました。
ボタン
2020年04月22日 06:36
ご丁寧に返信まで頂戴し、誠に恐縮です。全くの偶然ですが、実は当方のルーツは仙台であります。多忙につき、他の記事を拝見させて頂く十分な時間が取れませんが、興味溢れる内容であることは容易に察しがつきます。近い将来、再びコメントを差し上げられればと思っております。

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