桜と小鳥

 今週は、「仙台城下の町名と通りの名の命名原則」の考察をアップする予定でいたのですが、あまりにマニアックな内容ですので読んでくださる方も少ないだろうなあ、と”忖度”しまして、今が盛りの桜の話に差し替えることにしました。件の考察文の方は間隔を開けて、不定期にアップして行くつもりです。





 仙台市内にも桜の名所と呼ばれる所は何箇所かあるのですが、「西公園」と「榴岡公園」が「二大花見会場」と言われています。
*西公園の桜
   2016年4月18日撮影

4月西公園-04_18_2016-243 (1024x683).jpg
*榴岡公園の桜
   2015年4月4日撮影

4月榴岡公園-04_04_2015-104 (1024x683).jpg
 しかし、今年はコロナ禍でこの二ヶ所共に、いわゆる「桜まつり」は行われず、屋台も出ていませんし、桜の下での宴会も自粛となっています。





 こうした情勢ですので、私も食料買い出し以外の外出を控えていたのですが、少々お腹が出てきまして(笑)、気分転換に桜見物に行って見るか、という気になりました。すぐ近所の北山でしたら、「三密」を避けて桜見物とウォーキングが出来るからです。勿論、用心の為にマスクはして行きました。

 北山でも「輪王寺」や「青葉神社」は人出の多い所(と、言っても2~30人位です)なのですが、この日私が向かった「東昌寺」、「光明寺」は、普段はほとんど参拝客が無いお寺さんです。この日見かけた人影も4人だけでした。たぶん、通り抜けのご近所さんでしょう。
*東昌寺参道
4月北山東昌寺参道脇墓地-04_06_2020-010 (1024x768).jpg
*光明寺本堂前
4月北山光明寺境内-04_06_2020-050 (1024x768).jpg
 この東昌寺から光明寺にかけての墓地には、枝垂桜系統の桜を中心に、数種類の桜の古木が植えられていまして、隠れた桜の名所になっています。
*東照寺墓地の桜の古木
風景.jpg風景(5).jpg風景 (4).jpg風景 (3).jpg風景 (2).jpg風景 (1).jpg
 遅咲きの枝垂桜系統が主ですし、下界よりも1~2℃気温が低い”山”ですので、咲き具合(4/6当時)は、満開にはまだちょっと早いかな、というところでした。

 この桜の古木に集まる野鳥達を、今が盛りの桜の花と共に写真に収めるのが今回のお散歩の目的でした。
 と、いう事で、以下は桜の花と野鳥達の写真です。

 まずは、この日最も数多く見た「ヒガラ」からです。
*ヒガラ
   シジュウカラ科

ヒガラ②.jpg
ヒガラ④.jpg
 初め見た時はコガラかな? と、思ったのですが、、、

 続けて撮影して行きますと、
ヒガラ⑤.jpg
ヒガラ③.jpgヒガラ⑧.jpg
頭の”寝ぐせ”や、肩の二本の白線、尾の先のハート形が確認できましたので、ヒガラだと分かりました。




 上のヒガラの写真は、1本の枝垂桜に群がる十数羽の群れを撮影したものなのですが、その中にシジュウカラの姿は見つかりませんでした。この場所では、シジュウカラはごく普通に見られる種で、たまにその中にヒガラが混じる、というのが一般的でしたのでちょっと意外でした。
 しかし、ちょっと離れた別の木の方へ目を遣ると、1羽だけシジュウカラが見つかりました。
*シジュウカラ
   シジュウカラ科

シジュウカラ (3).jpgシジュウカラ.jpg
 「あれ? 同じ鳥じゃないの?」
と、言われそうですね。
 ヒガラ、シジュウカラ、コガラは同じシジュウカラ科でして、互いによく似ています。よく、「カラ類三兄弟」等と言われます。なので、下に簡単な見分け方を書いておきます。
 ①体の大きさ:シジュカラ>コガラ>ヒガラ
 ②ネクタイ(胸斑)の有無:シジュウカラのみに黒い縦線の斑紋(ネクタイ)
 ③肩の白線:シジュウカラは1本
       コガラには無い
       ヒガラは長短の2本の白線
 ④尾の先の形状:シジュウカラとコガラは丸い
         ヒガラの尾の先はハート形に分かれている
         (ただ、これは絶対ではなく、
          尾羽のたたみ方がうまくできないシジュカラの幼鳥などは
           しばしばハート形になる)

 ⑤その他:シジュウカラの首筋は黄色~鶯色を帯びている
      ヒガラの頭には冠毛がしばしば現れる(通称”寝ぐせ”)
      コガラの頭部黒斑は光沢が無い
 
 上の写真ではシジュウカラの”ネクタイ”が分かりにくいですし、シジュウカラの”ネクタイ”は、雌雄、幼鳥でそれぞれ形態が異なりますので、私の写真ストックからそれらを選んで下に示しておきます。
   ・雄のネクタイ
シジュウカラ雄2.jpgシジュウカラ雄1.jpg
   ・雌のネクタイ
シジュウカラ雌4.jpgシジュウカラ雌5.jpg
   ・幼鳥のネクタイ
シジュウカラ幼鳥2.jpg
シジュウカラ幼鳥1.jpg
 雄のネクタイは太く、しばしば末広がりになっています。雌のネクタイは細く、ボウタイの様です。幼鳥のネクタイは不鮮明で、細く短いです。 
 ちなみに、シジュウカラの巣立ちは5~6月頃に見られます。




 桜の花につきものの野鳥といえば、メジロとヒヨドリです。花の蜜が大好きな鳥ですので。
*メジロ
   メジロ科
 
メジロ (1).jpgメジロ (2).jpg
 盛んに蜜を吸っています。先ほどのヒガラたちと同じ木に居たのですが、ヒガラたちに気押されたのか、この1羽だけでした。



 こちらもこの1羽だけだったのですが… 
*ヒヨドリ
   ヒヨドリ科

ヒヨドリ①.jpg
 花蜜を吸うでもなく、ただ休憩しているだけのように見えました。




 ふと気づくと、直ぐ近くで別の気配がありました。
*コゲラ
   キツツキ科

コゲラ①.jpgコゲラ④.jpg 
 こちらは、今が盛りの桜の花には目もくれず、幹をせわしなく動き回って虫を探していました。




 こちらもあまり花の蜜には関心がない鳥なのですが…
*カワラヒワ
   アトリ科

カワラヒワ③.jpgカワラヒワ (6).jpg
 スズメ目アトリ科の鳥たちは、一般にくちばしが太く短いので、花の蜜を吸うのはあまり得意ではありません。もっぱら植物の種子や草の実などを食料としています。なので、地上に下りて地面をつついていることも多いです。身近な野鳥のスズメと同じような生態だと思ってください。実際、スズメたちと混群を為すことも多いです。




 この日は短い時間でしたし、珍鳥に出会う事は無かったのですが、比較的稀な留鳥にも出会っています。しかも、雌雄共に。
*アオジ
  ホオジロ科

   ・アオジの雄
アオジ(2).jpg
   ・アオジの雌
アオジ.jpgアオジ (1).jpg
 北山では毎年1~2回は出会えるのですが、そもそもの個体数は少ないです。
 ちなみに、このアオジとアトリ科のマヒワは、私が良く見間違う鳥です。遠目ではよく似ています。
  ・参考:マヒワ雄
      2018年3月撮影

3月光明寺境内-03_07_2018-177 (1024x683).jpg



 この日の北山のお散歩は1時間半ほど、約6000歩でしたので、お腹はちっともへこみませんでした。





*最後におまけ、
   桜とボケ(木瓜:バラ科ボケ属の落葉低木)

ボケ(2).jpgボケ(1).jpg

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この記事へのコメント

2020年04月11日 07:45
おはようございます。
仙台の桜は散り始めもありますが,本当にきれいですね。宴会をせずに遠くから眺めるのもまたいい花見のやり方のようです。
2020年04月11日 08:36
ET先生、おはようございます。
お忙しい中ご訪問いただきまして、ありがとうございます。

 北山の桜は、この後八重桜系統の桜が満開になります。シキザクラやジュウガツザクラの早咲きに始まり、五月ごろに満開になる遅咲きの八重桜と、凡そ二ヶ月弱にわたって楽しめるのが北山の桜の特徴です。
 元来が墓地ですので桜の下での酒宴は出来ないのですが、その分静かに花見を楽しめます。隠れた名所ですよ。
2020年04月11日 17:42
こんばんは!
東昌寺さん、光明寺さんのどちらも
古木の枝垂れ桜が素晴らしいですね!
お寺に桜が多いのは、短い期間だけ咲き、あっと散って行く
命の儚さに、桜は似合うのでしょうね。
素晴らしいです。独り占め状態でしたね。

ヒガラ、シジュウカラ、コガラは、覚えられません(笑)
めじろは、すぐ解るので大好き!です。
それと、地味ですがアトリ、ウソたまに見るので
わかります。
電柱をつついていたキツツキの音
ドラミングが懐かしいです(^^♪
2020年04月12日 08:45
みなとさん、おはようございます。

 「カラ類三兄弟」の見分けはそれほど難しくはないですよ。最初にネクタイの有無を見て、ネクタイが有ればシジュウカラです。肉眼でも、これは直ぐ分かります。ネクタイが無ければ、双眼鏡などで肩の白線の有無を見て、有ればヒガラ、無ければコガラです。慣れた人ですと、大きさだけで分かるそうですが、私には無理です。
 アトリとカワラヒワ、シメ等との見分けの方が難しいかもしれません。