虫愛づる姫君(序)

 近頃、街中には桜やハナミズキの紅葉が目立つようになってまいりました。秋ですねぇ。町歩きにはもってこいの季節到来なのですが、町歩きの記事もだいぶ続きましたので、ここらでちょっと毛色の違った記事を挟んでみたいと思います。





 私の本棚には病院の待合室で読むための本がストックされています。この本もその内の1冊で、数年前に購入してそのまま”Tsundoku”になっていたものです。
*「堤中納言物語」大槻修校注/岩波文庫
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 「堤中納言物語(つつみちゅうなごんものがたり)」の存在を知ったのは高校生の時です。古文の例題か、テストの例文で引用されたものを読んだ時です。その時から面白そうな物語だなあ、と記憶しておりまして、本屋で見かけた時にその時の事を思い出して購入しました。

 みなさんもよくご存じのように、「堤中納言物語」は10編プラス断章1編からなる物語集です。成立は平安末から鎌倉時代初めにかけてとみられています。各編の作者はそれぞれ別人物で、表題の「堤中納言」はそのいずれの作者でも登場人物でもありません。この表題も謎めいているのですが、物語各編の題名も謎めいているものばかりで、読書意欲が掻き立てられます。

 この本は購入してざっと目を通した後に”積読”状態になっていたのですが、少し前に「鈴虫壇」のお話を書いた際に、その題名を「鈴虫を愛でる姫君」にしょうかと初め思いまして、その連想でこの本を引っ張り出して読み直しをしたのです。この「堤中納言物語」には「虫愛づる姫君」という1編が収められています。
*「虫愛づる姫君」の冒頭ページのコピー
    岩波文庫「堤中納言物語」30p、31p

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 「堤中納言物語」の内でも代表作と言えるこの「虫愛づる姫君」では、現代(いま)の世でも十分にエキセントリックと言える若い姫君の物語がされています。一読しまして、がぜん私の探求心が湧いてきました。折から、”読書の秋”でもありますし、私自身の古文読解のスキル向上にもなりますし、この「虫愛づる姫君」の現代語訳にチャレンジしてみたいと思い立ちました。

 この「虫愛づる姫君」は文庫本で13ページ程の短編なのですが、その現代語訳となると、このブログのスペースではとても1回には収まりません。5回前後に分割することになりそうです。明日より1日1編づつ、連続でアップしてゆこうと思います。


 私自身の古文読解の演習のようなもので、皆様にお付き合いさせるのはどうかとも思うのですが、物語そのものも面白い内容ですし、共にお楽しみいただければ幸いです。



 現代語訳にあたっては、できるだけ原文に沿うようにいたしますが、対訳や逐語訳ではご覧になられる皆様も退屈でしょうし、この物語の面白さも伝わらないと思います。現代語訳だけでも文意が通じるよう、逐次文を補い、意訳して行こうと考えています。
 何分にも素人の私が勉強を兼ねての翻訳ですので、誤訳や解釈の誤りが有ると思います。遠慮ないご指摘をいただければ幸甚です。

堤中納言物語 (岩波文庫)
岩波書店
大槻 修

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この記事へのコメント

2020年01月06日 21:14
こんばんは!
近郊の小平文化センタ-で夜古文書を
少し勉強しました(._.)
楽しみです(^^)/
2020年01月07日 08:29
みなとさん、おはようございます。

 古文書解読の勉強を始められたのでしょうか?
 あらあら、結構長い道のりなると思いますよ。頑張ってください。
 何か面白い事に気付かれたら、教えてくださいね。

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