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<<   作成日時 : 2017/05/24 15:48   >>

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 青葉山は近年クマの出没が多くて、新しいフィールドを探していました。そういえば…、と思いついたのがここ「水の森公園」でした。





*水の森公園
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 4月と5月と合わせて二度ほど行ってみて、「ここはよさそうだ」と、思いましたので、これから度々、この場所で撮影した写真が私のブログに出るものと思います。なので、前もってこの公園の事をご紹介しておこうと思います。






1)概要
 「水の森公園」は、仙台市に1,643ヶ所ある公園の中で一番大きな公園です。面積は103.1haあります。明治神宮の約1.5倍になります。
 江戸時代以前からあった「丸田沢堤」(言い伝えでは慶長の頃造られたらしい)と宝永3(1706)年に築かれた「三共堤」の二つの農業用溜池を中心に、それを囲む丘陵からなる風致公園です。

 出入り口は3ヶ所あるのですが、北側の「上谷刈(かみやがり)入り口」には管理棟、駐車場(103台分)、キャンプ場、芝生の多目的広場等が有り、南側の「水の森入り口」には「水の森市民センター」、「水の森児童館」、「水の森温水プール」、「水の森コミュニティ防災センター」の各施設が有り、駐車場もあります(駐車可能台数不明、航空写真で見ると40台分ぐらいのよう)。西側の「桜が丘入り口」には施設や駐車場は無く、単なる出入口です。
 (この他に、付近の住民がつけたのであろう”抜け道(出入り口)”が3〜4ヶ所あるのですが、危険な道でもあり、ここでは紹介しません)
   ・水の森公園散策マップ
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2)ロケーション
 「水の森公園」は、仙台駅の北北西約6Km、青葉区と泉区にまたがる地にあります。
 七北田丘陵の南面にあたり、公園の北側には七北田川が流れ、公園はその支流の高柳川に接しています。

 この辺一帯は、古くは「上谷刈(かみやがり)」という広域地名で呼ばれていました。江戸時代は「上谷刈村」、「古内村」、「野村」の三村と、広大な「荒巻村」が接する地域でした。明治になると、これらの村は「七北田(ななきた)村」に包含され、昭和6年に旧荒巻村は仙台市に編入されますが、残りの三村は昭和30年には「泉村」、昭和46年には「泉市」となり、平成の大合併で「仙台市泉区」となりました。

 現在、公園の周囲は「加茂団地」、「虹の丘団地」、「東勝山団地」、「桜ヶ丘団地」等の団地群に囲まれ、この公園は住宅街の中の”異次元”の様な趣になっています。
   ・グーグルアースの航空写真
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   (赤紫の線で囲った部分が「水の森公園」です)

 「水の森公園」の地は長らく国有林で、国の森林管理局が管理していました。昭和30年代も終わり近く、周りには新興団地が櫛比し始めてこの地も団地になってしまうのかと危ぶまれたのですが、昭和46年に林野庁が「仙台自然休養林」に指定して一般開放し、昭和49年には仙台市がこれを買い上げ、「仙台自然休養林 三共地区(愛称:水の森)」として保全することになりました。「水の森公園」として整備・管理されるようになったのは昭和55年からになります。





3)交通
 JRの駅や、地下鉄の駅からは遠く、公共交通の便はよくありません。地下鉄を降りるとそこは公園の中、という「台原公園」に比べれば段違いの不便さで、GWや夏休みの時期以外は基本的にご近所の方々が利用しているだけです。その辺が私にとっては魅力でもあるのですが…

・車
 と、いうことで、アクセスは基本的には車になると思います。車でのアクセスは比較的良い方です。私の家からは15〜20分、駅前からでも3〜40分位です。近くには県道264号(大衡仙台線)、県道37号線(仙台北環状線)等の幹線道路も通っています。
 公園の上谷刈入り口と水の森入り口には前述しましたように駐車場も揃っています。
   ・上谷刈入り口の駐車場入り口
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 ゲートがありますが、これはこの駐車場が夜間(19:00〜翌日6:00)閉じているためで、車が近づくとゲートは開きます。出る時も勿論、昼間であればお金を入れなくてもゲートは開きます。


・バス
 あまり便利はよくありませんが、バスでのアクセスも可能です。バス停は、公園入口の近くに3ヶ所あります。
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 バス停の場所を赤紫の楕円でマーキングしてあります。赤紫の太線は、バス停から公園入口への経路です。

   @加茂(かも)一丁目バス停
 仙台市バス28系統・西中山行を使います。始発が泉中央駅ですので、そこまでは地下鉄などを利用します。泉中央駅でのバス乗り場は1番乗り場です。
 バスの乗車時間はおおよそ10分です。

 このバス停は、加茂団地内にあります。上谷刈入り口の最寄りのバス停になります。上谷刈入り口へは、途中下り階段がある近道を通れば約500m、わかりやすい回り道では約1Kmです。



   A水の森三丁目バス停
 仙台駅西口バスプール13番乗り場から、仙台市バス905系統・西中山行に乗り、「桜ヶ丘団地入り口」で降り、市バス58系統・朝日ヶ丘駅行に乗り換えます。水の森三丁目バス停は次のバス停ですので、1〜2分で着きます。バスの乗車時間はおおよそ30分です。

 少々歩く距離を厭わなければ、バスを乗り換えずに桜ヶ丘団地入り口から歩いても良いですね。その場合ですと、バス停から水の森入り口までは約800mです。水の森三丁目バス停からは約400mの距離です。



   B水の森公園キャンプ場入り口バス停
 仙台駅西口バスプール4番乗り場から宮城交通バス・虹の丘団地キャンプ場行に乗ります。
 乗車時間はおおよそ40分間です。
 
 この路線は、市役所・県庁前を通りますので、そこから乗車することもできます。
 バス停から上谷刈入り口までは500m位です。





4)自然探索フィールドとしての環境
 仙台周辺の固有相である「中間温帯林」の植物相がよく保全された状態で残っています。もしかすると、青葉山植物園よりも豊かかもしれません。保全状態は青葉山植物園の方がよいのですが、こちらは水辺から陽当たりのよい乾燥した尾根筋まで連続した植物相なので、種のバラエティーが豊富です。とても興味深いです。
   ・公園内の「中間温帯林」
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 アカマツ、ツガ、モミ等の常緑針葉樹、イヌブナ、コナラ等の落葉広葉樹に、ツバキ、スダジイ等の常緑広葉樹も少し混じっています。夏場には落葉広葉樹の葉が茂って薄暗くなり、冬場には適度に陽の光が林床に差し込みます。南東北の太平洋岸の低山に典型的な植物相です。
 ちなみに、仙台より北の亜高山地帯や、東北北部の山地ではブナを中心とした落葉広葉樹林になってきます。


 まだ二回しか行ってはいないのですが、街中ではもうほとんど見られなくなった在来種を数多く見ることができました。それらはおいおい紹介することとして、以下には二回の訪問で私を楽しませてくれた2種の花だけをご紹介しておこうと思います。
   ・フデリンドウ(筆竜胆):リンドウ科リンドウ属の越年草
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   ・ヒメシャガ(姫射干、姫著莪):アヤメ科アヤメ属の多年草
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 この2種は、街中では一部の好事家が庭植えや鉢植えしている以外ではほとんど見なくなった花です。でも、私がこの公園を訪れた時はあちこちで花を咲かせていて、私を興奮させました。





5)危険性
 ・危険動物
 奥羽山脈からは切り離れた住宅地の中に位置するため、ツキノワグマやカモシカ、イノシシ等の大型の哺乳類は見当たりません。この危険性は薄いでしょう。マムシやヤマカガシなどの毒蛇は十分遭遇する可能性があります。

 おそらく、この公園で一番危険な野生動物はスズメバチだと思います。出会った方々のお話にも頻繁にその話が出ていました。遊歩道のあちこちにトラップが仕掛けられているのも見ました。
 スズメバチの危険を避けるためには、先ずは巣に近づかないことです。蜂が頻繁に行き来している所では近くに巣がある可能性が高いです。足元に巣があることも多いです。そういう場所は迂回するか引き返しましょう。
 服装も重要です。通常の服はスズメバチの針を通してしまいますが、ゆったりとした長袖シャツ、長ズボン、帽子は危険性を下げてくれます。ミツバチなどもそうですが、蜂は黒い部分を集中的に攻撃します。これは天敵の熊を意識した行動です。白っぽいシャツやズボンは危険性を下げます。(絶対安全というわけではありませんけど…)
 匂いのきつい香水やキラキラ光る装身具などは、スズメバチをいたずらに興奮させ、刺される危険性が増します。また、スズメバチに出会っても大声をあげたり、走り回ったり、叩き落とそうとしたりしないでください。余計に興奮させ、大変危険です。
 基本的に、スズメバチは攻撃する前に威嚇行動をとります(オオスズメバチなどは威嚇行動なしに攻撃してくることも多い)。巣に近づいたりした時に、攻撃対象の周りを飛び回りながら、ぶんぶんと羽音をさせたり、大顎をカチカチ鳴らします。そういう行動に気付いたら、慌てず、速やかにその場を離れましょう。
 忘れがちな危険性は、ジュースやお酒ですね。よく、キャンプ場などで飲み残しのジュースやビールなどをテーブルに置きっぱなしにしますが、スズメバチも含め、ハチ類を誘引します。飲み残しのペットボトルのジュースにスズメバチが入っている姿は何度も見ました。キャンプサイトでは飲み残しや飲み終わったジュース類を放置するのはやめましょう。飲み終わったペットボトルや缶は水洗いしてゴミ箱か車の中にしまいましょう。ジュース類を持ち歩くときには、飲み口の周りはきれいに拭いて、キャップはきちんと閉めましょう。
 初夏から夏の頃、単独で飛んでいる働き蜂は、叩き落そうとしたりしない限り危険性はありません。でも、分蜂時期の9月頃は気が昂っているので刺される危険性が増します。新聞で頻繁に報道されるのもこの時期です。
   ・スズメバチ用の「ハニートラップ」
       こちらが”本家”です(笑) 

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 中を覗いてみたのですが、小さな甲虫が数匹、スズメバチは見当たりませんでした。


 ・地形的危険性
 管理棟付近の多目的広場を別にすれば、基本的には”山”ですので、雨の日や積雪時は転倒、滑落の危険性があります。晴れた日でも、遊歩道を外れない、小さなお子さんは目の届くところに置く、などの注意は必要です。水辺は特に危険ですので、子供さんは近寄らせないでください。

 管理棟付近のキャンプ場や多目的広場は平坦な芝生なので危険性は低いのですが、地形がくぼ地で樹木も少ないため、夏場の熱射病には注意が必要かと思います。積極的に木陰を利用するとか、適宜管理棟に移動するとかすると良いと思います。


 これは、危険性というよりも注意点なのですが、この公園は広大です。遊歩道はハイキングコースのように長いです。一周コースは約3.5Km、歩くだけでも2時間近くかかります。もともと低い標高ですので、アップダウンはそれほどきつくはありませんが、時間と体力には余裕を持って臨んだ方が良いと思います。それと、トイレは上谷刈入り口と、水の森入り口の2ヶ所にしかありません。歩き始める前に済ませておくことをお勧めします。
   ・遊歩道、”Lポイント”付近
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6)歴史的側面
 この上谷刈地区は、少なくとも室町時代以前から続く、古い村落です。近隣の長命ヶ丘には、「吾妻鏡」に登場する奥州征伐時の藤原泰衡(ふじわらのやすひら)が本陣を置いた国分原鞭楯(こくぶんがはらむちだて)と比定される「長命館(ちょうめいのたて)跡」(以前は「鞭楯」は榴岡だと思われていた。現在も論は分かれる。)があります。
 また、公園内には地元の人々が「秀衡街道」と呼ぶ、江戸時代以前の古い街道が復元され残っています。
   ・公園内の「秀衡街道」
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 この街道は、おそらく平安時代の奥大道(東山道の奥州地区の呼び名、後の時代の呼び名は”東街道/あずまかいどう”)が平安末期から室町時代にルートを変えたものだと思われます。江戸時代の初めにはすでに「古海道(こかいどう/古い街道の意)」と呼ばれるようになっていました。
   ・江戸時代の城下絵図に残る「古海道」の記述
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 この「古海道」は、江戸時代には「中山古海道」とも呼ばれ、家臣が城下から中山を通って松森(在所)、宮床(所)、吉岡(所)等の知行地に向かう道としてや、奥州街道の脇街道として引き続き利用されていました。
   ・「奥州仙台領国絵図」の”水の森公園”付近
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 緑色の丸印が、おおよその”水の森公園”の位置です。なにぶんにも”絵図”なので、赤紫の線の「古海道」も推測で引いてあります。

 このように、古い歴史がある地域なのですが、遺跡や遺物は少なく、個人で実地調査をするのは意義が薄いかもしれません。




7)まとめ
 手軽に自然を満喫できる公園です。色々な利用法があるとは思いますが、私としては植物の在来種標本(写真ですけど)探しが主になるでしょう。歴史的な位置づけも重要なのですが、この場所に固執することはなさそうです(今のところは)。

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コメント(2件)

内 容 ニックネーム/日時
おはようございます。けっこうファミリーでにぎわっていますよね。この公園に初めて行ったときは,住宅街にこんなところがあるんだと驚きました。最近は行ってないなあ。
リアルET
2017/05/27 08:38
ET先生、こんにちは。

 そうですね。土・日、祝祭日は家族連れでにぎわうようです。犬連れも多いですね。キャンプに来る人たちは、春、夏よりも秋の方が多いかなあ?
 家族連れの方々は、もっぱら三共堤の北側のキャンプ場や多目的広場にたむろしていて、遊歩道にはあまり出て来ていません。遊歩道はもっぱら地元の人たちのお散歩やジョギングに利用されています。
 そうそう、この「水の森公園」や、利府の「県民の森」は、小中学生の野外学習によく利用されるようですね。
あきあかね
2017/05/27 13:18

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